引き渡し

2020/06/24
house 4

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先日植栽工事をした後に、知り合いの建築家さんや、設計中の方、設計依頼検討の方など、お知り合いに限定した見学会をさせて頂きました。

これからの設計活動へ為なる貴重な意見を頂きありがとうございました。

中でも、施主様の意見を汲み取りながら自身の建築へしっかりとまとめている様に感じられますというお話がとても嬉しかったです。

設計者自身の我を強く持つと納めや寸法などがストイックになりやすくなりますが、施主様の意見や実用性を取り入れたことで、おおらかな住宅になったのかなと思います。

そのあたりはあまり狙って設計はしていませんが、自然とその様に導かれたのでしょう。

しかし、建築家の方々は視点や感覚が鋭いので、自身の良い点、改良点などが再認識できとても勉強になりました。

 

その後引き渡しを行い、施主様と設計や施工中のことの思い出話などをしました。

施主様に、そもそもなぜ私に依頼して頂けたのか聞いてみましたところ、樹木(庭)を大切に扱っているところが決めてだったそうです。

ご夫婦は同じ大学で造園学を学ばれていたが故、庭に対して強い想いがありました。

しかしいざ家を考えてみると、ハウスメーカーや工務店、設計事務所などに話を聞きに行ったところ、庭木が飾りの様に扱われている考えがマッチングしなかったそうで、

いろいろ探していたところ私のところにたどり着いたそうです。

ブログを読んでくださって、どのような取り組みや考えをしているか知ったうえで相談に来てくれたとの事。

独立当初から庭を作る際は、西村工芸の西村さんと現場で樹木の事や土壌改良の方法、石を据え方、木の植え方、木の名前など多くの事を一緒に体を動かしながら教えてもらっておりました。

住まいと庭(樹木)を大切に扱って考えてきた事が、こうして共感して依頼を頂けたことがとても嬉しく思いました。

今回の住宅は、閑静な住宅街にある3面道路の角地であり、公園の様な存在でありたいと施主様と共有をしていましたので、

作庭時に綺麗な庭を作り込むことではなく、長い時間をかけて草木が覆いつくす庭とし、現時点では起点となる高木、中木を植えていきました。

庭を作るというより、ランドスケープをしていく感覚に近いですね。

施主様も内部外部共に自身で手を加えて自分たちらしい住まいにしていきたいとの思いもあり、内部も完璧に作り込まず、収納など自分たちで手を加えやすい作り方にしました。

庭も家も時間が経つことで、彼ららしい住まいが出来ていくのがとても楽しみであります。

 

帰り際に、感謝の気持ちを伝えられましたが、どちらかというとこの様な経験をさせて頂けたこちらとしても感謝の気持ちでいっぱいです。

設計的にも、設計への考え方的にもとても勉強になった住宅になりました。

ありがとうございました。

またこのような住宅を作れるように頑張りたいと思います。

 

そして引き渡しはいつも名残惜しい。

最初から最後まで現場を見て、多くの職人さんと対話し作ってもらい、誰よりもこの家の事を知っているからこそ、かわいい我が子の様に感じますね。

明日からも いいものづくり がんばろう!