Snow design office

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© Snow design office

現場

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houseTk 上棟をしてから梅雨を恐れていましたが、晴れの日が多く有難い。

現場は順調に進んでおり、設備関連の職人さんも入り賑やかな今日この頃。

造作の窓もあり、ブルーシートが外れない状況。

現場チェックに行く度に、大工さんや各設備の職人さんなどから質問が多く朝から昼すぎまでみっちり現場におります。

特殊な納まりや、気づいていない部分などを事前に注意を促したり、図面では描き切れていない部分などを、施工側からの意見を頂いて一緒に納めを考えたりなど、最善の仕上がりに向けて共に作っている感覚を味わっています。

みんな私に聞きたいことがたくさんあるので、私の取り合いになり、ちょっと人気者になれた気持ちになります。

職人さんと直接話せる環境が改めて良いです。

まだまだゴールは見えませんが職人さん達と共に頑張ってまいります!

 

house F

ふと、

Works では写真のみでテキスト情報が無い為、見てくれている方々にもう少し分かりやすく伝えていかねばと思い立ちました。

設計の導き方や考えたこと、施主さんの気持ちや要望、設計から引き渡しまでの思い出や、その後の暮らしぶりなど様々な事をブログの枠でちょっとずつ綴っていこうかと思います。

 

F04

という事でまずは house F から。

この住宅は、2013年に竣工した独立前に設計をした私の親族の住まいです。

場所は島田市内で、臙脂色の外壁と、道路側の庭の印象が強いため、事務所へ相談に来られる島田界隈に住んでいる方には知られている様です。

ここは長屋が点在する地域で、この住宅もまた6m以下の間口で、奥に40m以上と南北に長細い敷地です。

南側前面道路は交通量も多く、住まい手の駐車台数も多く必要だったので、道路から駐車場・庭・住宅・北庭という配置を考えました。

多くの要望は無かったですが、最初に出た要望は、軒樋の無い住宅が良いと、既存の住宅の樋が詰まって仕方がないと樋に対してあまり良い印象が無かった事の話を伺いました。

あとは、ドカッと座れる大きなソファーと、限りは有るでしょうけど広い居間で、庭を眺めながらゆっくりと過ごせる夫婦の終の棲家にしてほしいと。

そして行く行くは寝たきりになるかもしれないので、その時にも寝室から緑を眺めたいと話されていました。

設計当初は、前面にオートバイや自転車・倉庫を兼ねた小屋を設け前面道路からの目線を遮る計画にしていましたが、コストの面と、オートバイに本当に乗るのか?など(当時はオートバイは所有していない)話し合い、塀や小屋などで目隠しをすることを見直すことになりました。

目隠しは完全に隔てるのではなく、アプローチを兼ねた奥行きのある庭で、柔らかく遮る様にしようと提案しました。

部屋の計画としては南の庭に面して長く寛ぐ居間・食卓・台所を設け、玄関を南庭側へ迫り出す様に配置しています。

この事により居間の南面の窓から隣地の視線を遮る役割となっています。

F06

コンパクトな玄関。格子の片引き戸と石の土間、ポーチの軒先は手が届くほどに低く構えています。

玄関の戸が木製建具なので出来るだけ軒を出して風雨にさらされない様にしています。

幅が狭い空間なので、腰の高さほどの下足入れにして圧迫感の無い様にし、下足入れの上は飾り棚として写真やお花を飾ってささやかなゆとりの場としています。

足腰が弱くなったら、手をついて歩行のサポートにもなります。

F02

唯一の南面の窓は全開できるサッシを採用し、それに加え引き込みの障子戸を設けています。

写真の左手奥が玄関で、ボックス状の造り付けの収納家具を壁に見立ててそこにテレビを配置しています。

玄関からダイレクトに居間に入ってくるのではなく、収納家具の間を抜けて歩かせることによって距離による長さと、すぐに居間に到達しないことで心理的奥行きを与えています。

居間にとっては、寛ぐ場所のテレビとソファの間を導線が無い為溜まりの空間を生んでいます。

居間の天井は垂木をあらわしにした高い勾配天井で、大きく包まれた空間としています。

南面の窓がソファー側に寄せられているので、明暗が生まれ陰影のある落ち着いた場所となっています。

F01

ソファーに向かっての眺め。

左手(南)に庭につながる窓と右手には食卓と台所。その上に個室を設けています。

申請上2階建てとなっていますが、2階の個室の低い箇所では大人が中腰になるくらいの高さ。

これは居間の天井を高くなりすぎない様にする為の高さ設定としています。

軒は1800㎜程度と深く出しており、陽の光が床や濡縁(石のテラス)にバウンドして柔らかい光が居間に広がって気持ちが良いです。

2階の居間側に小窓を設けて、居間の天井付近の熱だまりを、2階の個室から排熱し空気が流れる様にして、長く寛ぐ居間・食卓の環境を視覚以外に風の抜けや熱環境も配慮して心地よい場を設計しています。

 

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長くなりましたので、何回かに分けて綴ってまいります。

その他の住宅もランダムに織り交ぜながら気が向いた時にちょっとづつ書いていきたいと思います。

 

 

祝上棟

houseTk 上棟4 Snowdesignoffice

 

静岡市内の住宅 houseTk が上棟しました。

規模が大きい住宅なので2日間かけての建て方です。

2日間朝から作業終わりまで現場にみっちり立ち合わせていただき、大工さんたちの頑張りを見届けました。

初日12人二日目14人とこれまで経験しない人数の多さでした。

棟梁(現場監督)は、無事に棟を上げ屋根を伏せることに気持ちも頭もいっぱいなので、私も細かな納まりのチェックや指示などのサポートに専念致しました。

houseTk 上棟1 Snowdesignoffice

houseTk 上棟6 Snowdesignoffice

houseTk 上棟2 Snowdesignoffice

houseTk 上棟3 Snowdesignoffice

二日目にして2階の大屋根部分が納まり一安心。

軒を一間(1.82m)と深く出しており、下屋(1階の屋根)もあるので、水平にのびやかで貫禄のある佇まい。

houseTk 上棟5 Snowdesignoffice

上棟の毎回の楽しみは、下地ができた屋根に立ち景色を眺める時間。

山々の稜線が美しい。

山が近くにあるせいか、現場には毎日オオルリが飛来し美しい鳴き声を聞かせてくれる良い環境。

 

大工さんお施主様、二日間暑い中お疲れ様でした。そしてありがとうございました。

今年は早い梅雨入りでしたが、快晴が続き天気にも恵まれて清々しい気分です。

これから長い現場監理が始まりますが、施工チームと共に力を合わせてよい住まいになるよう努めてまいります。