Snow design office

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© Snow design office

house TT

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houseTT

島田市内の幹線道路から少し離れた分譲地に建つ住宅です。

設計時の要望・条件は、ご夫婦とお子様、ご主人のお母さまと同居予定とし、居住スペースに加え奥様が教えているピアノ教室の部屋を設けることでした。

敷地は静かな住宅街で、敷地の北側に道路があり、東側はビニルハウス・西側は宅地・南側は水路を挟んで住宅が建っていました。

北側にアプローチと駐車場(自宅用2台・来客1台分)を設け、アプローチの両側に植栽を植え緑の間を抜けて建物に入っていく様にしています。

外壁は、奥様のご意見を取り入れた落ち着いた色合いの荒い吹付塗装としており、玄関の雨の当たりにくい軒下空間にヒノキの板張りとしています。

玄関の軒を少し低く構え、風雨にさらされにくくしていると共に、隣接する窓の庇につなげることで、シンプルな外観に最小限の意匠とし重心の低い落ち着いた佇まいになっています。

実は、この庇とつながっている袖壁が若干アプローチに向かって角度を付けて開いており、建築が来客を迎え入れる姿としています。

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玄関は、天然石洗い出しの土間・ヒノキ板戸・天井いっぱいまでの造作収納ですっきりとまとめています。

写真には映っておりませんが、手前右側にオーク無垢の手摺・風通しの為の縦スリットの窓を設けています。

ピアノ教室の来客もここから出入りをされますので、下足や飾り物などに溢れない様に使われております。

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玄関ホールからすぐにピアノ室があります。中央部分は吹き抜けとなっており、音の反響を考慮して数種類の杉の下地材で凹凸のある印象的な壁面となっています。

ピアノ室というより小さな音楽ホールの様で、木の素材感がありつつ緊張感のあるとても素敵な空間となっています。

設計当初、グランドピアノを1台で設計をしていましたが、工事終盤に良いピアノに出会ってしまい、2台置くこととなり驚きましたが、しっかり2台が納まる空間で良かったです。床下地も念には念をと大工さんが束を多めに入れてくたので、撓むことなく置かれていました。

ピアノ室の奥には、造り付けのテーブルと本棚を設けており、生徒さんが譜面を書く場所となっています。

ピアノ室の壁全面に断熱材を充填し、構造用合板と石膏ボードを貼って、道路側の窓には内側に木製のガラス窓を設け2重窓として外部への音対策を施しています。

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玄関ホールは、ピアノ室・トイレ・階段・ダイニング・お母さまの部屋につながる間となっています。

この玄関ホールのトイレに入る前には手洗いを設けており、生徒さんがすぐに手洗いを出来る様になっていますが、コロナ禍もありこの場所に設けて良かったです。

お母さまの部屋から手洗いとトイレを近くにしてあるので、皆が使いやすい配置となっています。

写真の階段の左側がピアノ室で、階段右側がダイニング。

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ダイニングは家族が集う場所で、南に面して大きな窓を設けました。

窓の向こうは隣地となっていますが、水路を挟んでいるので、少し距離があり高い塀なども必要なく植栽で柔らかく目隠しとしています。

キッチンはゴチャゴチャしたり料理のにおいも出てしまうので、個室化するようにしました。キッチン正面は南向きの窓があり、植栽を眺める事が出来てキッチンに立つのが気持ちの良いとのこと。

オープンなキッチンが多いですが、急な来客時にも扉を閉めればキッチンが見られず個室化するキッチンも良いですね。

料理にも集中できますし、厨房の様な個室化させたキッチンもいつか設計してみたいと考えております。(どなたかやりませんか?)

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家事導線を考えダイニングに隣接した洗面洗濯室。ダイニングを介して食事と洗濯などの家事をコンパクトにまとめています。

洗面室の床は磁器質タイルを張り、外には同じタイルを張ったテラスを設け、それを囲うように塀を設けました。隣接する浴室の窓からも塀に囲まれた庭を眺めることが出来ます。

これは、設計時にご主人から「唯一の楽しみはお風呂の時間かな~」という何気ない一言で、気持ちの良い浴室空間を作ってあげたいと思い考えました。

幅の広い洗面化粧台は造作家具で作り、これに合わせて幅の広い鏡を設けています。鏡は壁から手前に浮いたようになっており、この壁との間の側面に歯ブラシなどを納める小さな収納棚を作りました。収納付きの開いたりする鏡も良いですが、これだけの幅の鏡を扉状にするには何枚かに分ける鏡になる為、見栄えが変わってきます。

収納量は洗面キャビネット部分で十分あるので、一枚の幅が広い鏡の方が気持ちが良いだろうと思い作ってみました。

枠は太めにオークの無垢材で作り、絵の額縁の様に綺麗な鏡になっています。

この洗面は東に面し朝陽もはいり、テラスとつながる窓も掃き出しで大きいため、とても清々しい場所となっています。

毎日忙しなく使う洗面空間がすっきりとし少しだけ非日常的な場所になっていると気持ちが高揚し・穏やかな一日を送る事が出来るでしょう。

自身の中で、南東の角にキッチンを設けたのはこの家が初めてで、水周りと家事導線が上手に納まる場所なんだなと改めて実感しました。

 

それでは、houseTTの2階のお話はまた今度!

 

 

 

 

現場

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houseTk 上棟をしてから梅雨を恐れていましたが、晴れの日が多く有難い。

現場は順調に進んでおり、設備関連の職人さんも入り賑やかな今日この頃。

造作の窓もあり、ブルーシートが外れない状況。

現場チェックに行く度に、大工さんや各設備の職人さんなどから質問が多く朝から昼すぎまでみっちり現場におります。

特殊な納まりや、気づいていない部分などを事前に注意を促したり、図面では描き切れていない部分などを、施工側からの意見を頂いて一緒に納めを考えたりなど、最善の仕上がりに向けて共に作っている感覚を味わっています。

みんな私に聞きたいことがたくさんあるので、私の取り合いになり、ちょっと人気者になれた気持ちになります。

職人さんと直接話せる環境が改めて良いです。

まだまだゴールは見えませんが職人さん達と共に頑張ってまいります!

 

house F

ふと、

Works では写真のみでテキスト情報が無い為、見てくれている方々にもう少し分かりやすく伝えていかねばと思い立ちました。

設計の導き方や考えたこと、施主さんの気持ちや要望、設計から引き渡しまでの思い出や、その後の暮らしぶりなど様々な事をブログの枠でちょっとずつ綴っていこうかと思います。

 

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という事でまずは house F から。

この住宅は、2013年に竣工した独立前に設計をした私の親族の住まいです。

場所は島田市内で、臙脂色の外壁と、道路側の庭の印象が強いため、事務所へ相談に来られる島田界隈に住んでいる方には知られている様です。

ここは長屋が点在する地域で、この住宅もまた6m以下の間口で、奥に40m以上と南北に長細い敷地です。

南側前面道路は交通量も多く、住まい手の駐車台数も多く必要だったので、道路から駐車場・庭・住宅・北庭という配置を考えました。

多くの要望は無かったですが、最初に出た要望は、軒樋の無い住宅が良いと、既存の住宅の樋が詰まって仕方がないと樋に対してあまり良い印象が無かった事の話を伺いました。

あとは、ドカッと座れる大きなソファーと、限りは有るでしょうけど広い居間で、庭を眺めながらゆっくりと過ごせる夫婦の終の棲家にしてほしいと。

そして行く行くは寝たきりになるかもしれないので、その時にも寝室から緑を眺めたいと話されていました。

設計当初は、前面にオートバイや自転車・倉庫を兼ねた小屋を設け前面道路からの目線を遮る計画にしていましたが、コストの面と、オートバイに本当に乗るのか?など(当時はオートバイは所有していない)話し合い、塀や小屋などで目隠しをすることを見直すことになりました。

目隠しは完全に隔てるのではなく、アプローチを兼ねた奥行きのある庭で、柔らかく遮る様にしようと提案しました。

部屋の計画としては南の庭に面して長く寛ぐ居間・食卓・台所を設け、玄関を南庭側へ迫り出す様に配置しています。

この事により居間の南面の窓から隣地の視線を遮る役割となっています。

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コンパクトな玄関。格子の片引き戸と石の土間、ポーチの軒先は手が届くほどに低く構えています。

玄関の戸が木製建具なので出来るだけ軒を出して風雨にさらされない様にしています。

幅が狭い空間なので、腰の高さほどの下足入れにして圧迫感の無い様にし、下足入れの上は飾り棚として写真やお花を飾ってささやかなゆとりの場としています。

足腰が弱くなったら、手をついて歩行のサポートにもなります。

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唯一の南面の窓は全開できるサッシを採用し、それに加え引き込みの障子戸を設けています。

写真の左手奥が玄関で、ボックス状の造り付けの収納家具を壁に見立ててそこにテレビを配置しています。

玄関からダイレクトに居間に入ってくるのではなく、収納家具の間を抜けて歩かせることによって距離による長さと、すぐに居間に到達しないことで心理的奥行きを与えています。

居間にとっては、寛ぐ場所のテレビとソファの間を導線が無い為溜まりの空間を生んでいます。

居間の天井は垂木をあらわしにした高い勾配天井で、大きく包まれた空間としています。

南面の窓がソファー側に寄せられているので、明暗が生まれ陰影のある落ち着いた場所となっています。

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ソファーに向かっての眺め。

左手(南)に庭につながる窓と右手には食卓と台所。その上に個室を設けています。

申請上2階建てとなっていますが、2階の個室の低い箇所では大人が中腰になるくらいの高さ。

これは居間の天井を高くなりすぎない様にする為の高さ設定としています。

軒は1800㎜程度と深く出しており、陽の光が床や濡縁(石のテラス)にバウンドして柔らかい光が居間に広がって気持ちが良いです。

2階の居間側に小窓を設けて、居間の天井付近の熱だまりを、2階の個室から排熱し空気が流れる様にして、長く寛ぐ居間・食卓の環境を視覚以外に風の抜けや熱環境も配慮して心地よい場を設計しています。

 

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長くなりましたので、何回かに分けて綴ってまいります。

その他の住宅もランダムに織り交ぜながら気が向いた時にちょっとづつ書いていきたいと思います。

 

 

祝上棟

houseTk 上棟4 Snowdesignoffice

 

静岡市内の住宅 houseTk が上棟しました。

規模が大きい住宅なので2日間かけての建て方です。

2日間朝から作業終わりまで現場にみっちり立ち合わせていただき、大工さんたちの頑張りを見届けました。

初日12人二日目14人とこれまで経験しない人数の多さでした。

棟梁(現場監督)は、無事に棟を上げ屋根を伏せることに気持ちも頭もいっぱいなので、私も細かな納まりのチェックや指示などのサポートに専念致しました。

houseTk 上棟1 Snowdesignoffice

houseTk 上棟6 Snowdesignoffice

houseTk 上棟2 Snowdesignoffice

houseTk 上棟3 Snowdesignoffice

二日目にして2階の大屋根部分が納まり一安心。

軒を一間(1.82m)と深く出しており、下屋(1階の屋根)もあるので、水平にのびやかで貫禄のある佇まい。

houseTk 上棟5 Snowdesignoffice

上棟の毎回の楽しみは、下地ができた屋根に立ち景色を眺める時間。

山々の稜線が美しい。

山が近くにあるせいか、現場には毎日オオルリが飛来し美しい鳴き声を聞かせてくれる良い環境。

 

大工さんお施主様、二日間暑い中お疲れ様でした。そしてありがとうございました。

今年は早い梅雨入りでしたが、快晴が続き天気にも恵まれて清々しい気分です。

これから長い現場監理が始まりますが、施工チームと共に力を合わせてよい住まいになるよう努めてまいります。

飾り物

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西村さんから頂いた瓦を、杉板の端材を彫って飾りました。

試しに嵌めたらぴったりすぎて抜けなくなりました。