


先日、建具屋さんからお付き合いある材木屋さんに良い丸太が入ったそうだと言うことで、大工さんと丸太を見に連れて行ってくれた。
ロシアからのタモとオーク。曲がりの無い目の詰まった4m材。
その場で、皆で話していたが、丸太で買ってもかなりのロス(捨てる部分)が出るそうで、丸太買いのメリットとデメリットを教えてくれた。
丸太で買うと同じ気候の産地で育った木なので、質感がほとんど同じで違和感が無く、1軒の住宅で質感が保たれるという訳である。
ただ、こういう機会を逃すといざ欲しいという時になかなか無かったり、板状に引かれた材料を考えると丸太の方が単価としては安い、しかし今急ぎで使うわけでもない。
つまり、先を見据えて購入するという先行投資なのである。
この様に既製品を使わず天然の物を扱う業種はなかなか難しい事を改めて知らされた。
資金繰りなどきっと大変なんでしょうが、彼らの様な木材を大切にしていつも要望に応えてくれている事を知ったら頭が上がらない。
1軒の住宅を作るのにこうして見えない努力があって出来上がっているのもまた感謝感激である。
とりあえず、購入は保留。(僕は買えないので口は出さず)
しかし本当に良い材料で、これで一軒丸々枠廻りや造作、建具や家具を作ったら何とも上品な建築が出来るだろうな~と皆で想像しておりました。
そんな住宅を作ってみたいものである。坪単価いくらになるんでしょ…
オークでなくても、安価な杉ヒノキを1軒の為に丸太から選び、小さな住宅でも素材の素からじっくり吟味した住まいづくりをしてみたい!
そんなご依頼お待ちしております。


先日、house M の一年点検を致しました。
建具の調整や壁紙の補修などをして、無事一年点検を致しました。
家の中には子供たちが幼稚園などで作った作品などが、ところどころの壁に飾られていてとても楽しい気分になりました。
リビングの造作ソファの背もたれ兼用の本棚には、絵本がいっぱいしまわれており、お子さんがすぐに取り出して読むことが出来て便利との事。
リビングダイニングが単調なひと空間ではなく、寛ぐ場所と食事をする場所のテリトリーを分ける様にしたく、私の方からの提案で背もたれ兼用の本棚を作らさせてもらいましたが、有効に使われていてとても嬉しかったです。
庭の植物も花や新緑をつけており緑に囲まれたとても豊かな空間でした。
2階の寝室の窓からも大きなジューンベリーが見えてとても気持ちが良かった。
この住まいは建物に隣接していないので、寝室や子供室にはまだカーテンが付けられておらず、太陽と共に暮らしている様子が印象的でした。
これから5年10年と生活をしていくと何かと不具合が出てきたり、生活の変化にて改善したい点も出てくでしょう。
そんな時は気軽に声をかけて頂き、想いを込めて設計をし出来上がった住まいですから、愛情をもって丁寧に対応をしていきたいと一年点検が終わる度に思っております。

house4
先日、建築費の見積り確認の打ち合わせを、施主さん・工務店さんと三者で行いました。
施主さんと共に予算オーバーを覚悟していたので、心構えは出来ていたものの、ちょっとの事では予算には到達できなさそうな金額でした。
事前に減額できそうな箇所をいくつか拾い出しておき、それを基に減額打ち合わせをした為スムーズに打ち合わせが進められた。
毎回の事、要望を出来る限り出し切ってもらった中から、必要不必要な箇所を洗い出し取捨選択をしていきます。
施主さんも前向きに減額の話し合いをしてくれたため、ありがたい限り。
この減額の話し合いは大切で、理想の住まいを一緒にどうしたら実現できるかを三者で一緒に考えていく事で、施主さんとしても住まいを作っている感覚を味わえ、完成時により愛着が湧く住まいになるのではと、前向きに思っております!
さて減額の内容がまとまったので、一気に図面修正に取り掛かります。
三者で気持ちを合わせて実現できるよう頑張ります。
しかし、消費税10%の影響が大きい…
新年度がスタートしました。
新元号も発表され、働き方改革や新たな技術が次々と生まれ実用化されており新しい時代に突入する瞬間を感じています。
Snowdesignofficeは4月で5年目としてスタートを切りました。
誰のために何のためにものづくりをしているか今一度見つめなおし、その建築に携わる、クライアント・施工者・設計者が敬意を持ち合いフラットな立場で一つの建築を共に作り上げる関係を実践していきたいと思う。
「ありがとう」と携わった一人ひとりが感謝し合えるものづくりをめざして参ります。